「そしてある日、あなたの中で何かが死んでしまうの」
「死ぬって、どんなものが?」
彼女は首を振った。
「わからないわ。何かよ。東の地平線から上がって、中空を通り過ぎて、西の地平線に沈んでいく太陽を毎日毎日繰り返して見ているうちに、あなたの中で何かがぷつんと切れて死んでしまうの。そしてあなたは地面に鋤を放り出し、そのまま何も考えずにずっと西に向けて歩いていくの。太陽の西に向けて。そして憑かれたように何日も何日も飲まず食わずで歩き続けて、そのまま地面に倒れて死んでしまうの。それがヒステリア・シベリアナ」
僕は大地につっぷして死んでいくシベリアの農夫の姿を思い浮かべた。
「太陽の西には一体何があるの?」
ロシアからヨーロッパまで、一ヶ月半の旅行記です。
帰国(フランクフルト-ドバイ-大阪)
3/22 18:59 自宅にて
3/11、3/12分。帰国のルートを簡単に。
ミュンヘン行きの列車の中では偶然中国人の女の子と一緒になったのでちょっと話をする。大分中国語力落ちたなあ。ヨーロッパではずっと英語をしゃべっていたというのもあると思うけど。
ミュンヘン(→)には二十分くらい遅れて到着。乗り換え予定の電車に乗り遅れてしまった。福建の女の子も乗り遅れたんだけど、同じホームの電車を見て「あ、これこれ。じゃあね」と乗っていってしまった。時刻表も見てなかったけど、本当にあれであってたのかな?ドイツに三、四年住んでいるらしいので間違いないんだろうとは思うけど。
俺の方は窓口で列車を確認して、三十分あとの電車に乗る。元々予定していた電車はフランクフルト(
ヴェネチア リアルト橋
リアルト橋を渡りお土産物屋を眺める。相変わらずヴェネチアングラスに目を引かれるのだが、お金はともかくもう持ちきれない。せっかくイタリアに来たので、ということでパスタを購入。いろいろな形の詰め合わせで500gで5€くらいだったかな?よく覚えていない。
ヴェネチア カドーロ
ムラーノを出てボートでカ・ドーロへ。運河から前をちらっとだけ見て、その裏から、ヴェネチアの路地歩きを始める。観光客が多く賑やかな通り、地元の人がちらほら通るだけの狭い通り、二人がギリギリすれ違うことができるくらいの曲がりくねった小道、そして数々の運河と小橋、とても面白い。途中で
ヴェネチア ムラーノ
これで帰国の算段はついたので、残り半日をがんばって観光に使うことにする。まずはムラーノに行きお土産にヴェネチアングラスを買いまくる。グラスといってもコップじゃなくて動物の置物みたいな安いやつ。お土産にちょうど良い。結局80€くらい買った。重いし壊れ物だし持ち運ぶのが大変だが。
ヴェネチア 3/10
3/12 21:26 羽田行き飛行機内にて
眠い。うまいこと時差調節できてる、ってことかな?
ようやく3/10分。突然やってきた旅行最終日である。
朝七時くらいに起床。シャワーを浴びて宿泊代に込みの朝食を食べる。朝食は例によってビュッフェ形式かと思ったら、パン一個、バターとチーズ各一個、コーヒー一杯の簡単、というかかなり貧相なものでちょっと驚いた。女の子でもこれじゃ足りないだろ。朝食を食べさせる、というよりもエサをまいて追加のパンや何かを買わせようとしているみたいな感じである。有料のロッカーといい食事といい有料(1h5€)のネット端末といい、金、金、金で正直なところこのホステルは居心地が悪く好きではない。
九時半くらいにチェックアウトして荷物をロッカーに預け(2.5€。駅は3.6€だったのでこれでもまだ安い)帰りのチケットを買うため旅行社を捜しにいく。イタリア晴れのも
ヴェネチア ムラーノ島
で、まずはサンマルコに移動してムラーノ行きの船を待つが、待っているうちに日が沈んでしまい(良い景色である)、ムラーノにはすっかり暗くなってしまってから到着した。まあとりあえずぶらぶらしよう、ととっくに閉まっているヴェネチアングラスの店のショーウィンドウを眺めつつ歩く。途中にスーパーがあったのでフルーツジュースとビスケット、チョコレートなどを買い込んで、その後の旅に備える。真っ暗なムラーノの島を散歩して回ってからボートに乗って駅に行き、結局フィレンツェ行きの列車の座席を予約して、駅の食堂でパスタを食べてホステルへ戻る(これでヴェネチアの外周をボートでぐるっと一周したことになる)。
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