カナス 8/19
| 8/21 8:47 | 乌尔禾行きバスを待ちながら |
前日とはうってかわっていい天気。朝七時に目が覚めたものの寒くておき出すことができず布団にくるまってぐずぐずして、結局朝8:20頃に起床。宿の小姐からは一日じゃ往復できないから馬に乗れ、と言われたが、構わず徒歩で出発。宿の裏山がちょうど黒湖への道になっているので便利である。途中で何度か休憩して何かを食べたり荷物をジョンと交代しながら登っていく。きつい登りははじめだけで、すぐに比較的平坦な道を歩くことができる。ただし途中いくつか小さな河があって石を踏んで渡る必要があり、特に一カ所は渡河ポイントを探すのに苦労した。
広い牧草地、遊牧民の小集落、羊、山羊、牛などを眺めながら歩いて行く。ときどき馬に乗った遊牧民とすれ違うが、歩いているのは俺たちだけである。野生の馬を調教しているところなども見ることができた。観光客は俺ら二人と、馬に乗ったにグループの十人ちょっとだけ。観光客で溢れる湖周辺とは違い、静かで良いところである。
黒湖へは二時くらいに着けるかなあ、と思っていたのだが、十二時過ぎに到着。「あれ、もう着いたの?」と拍子抜けだった。ただし黒湖に着く手前に長い登り坂があってちょっとつらい。
黒湖。湖の中の石が黒いので湖が黒く見える、とのことだったが、雲が映り込んでむしろ白く見える。湖そのものよりも、それを含めた周りの景色が素晴らしい。南側のすぐ目の前には黒山、東のはるかには禾木山(ここから東に5,6時間歩くと禾木とのこと)、西には羊の群れ・・・。ここに一泊して夕焼け、朝焼けを見ることができたら最高だと思う。湖の周辺にはいくつか遊牧民の包があり、泊まることができるとのこと。次回はここ経由で禾木まで歩いてみたいものだ。
ここでしばらく休憩。馬で先に到着していた他の観光客とちょっと話をして写真を撮ったり撮られたり。後は持ってきたいろいろな食べ物で軽く食事をしたり。
他の観光客は馬に乗ってカナス方面に帰っていったが、俺らはここから南に進み千湖を目指す。広大な牧草地に二人だけ。最高に気分がいい。この辺は道らしい道はないのだが、とりあえず南へ南へ進むとそのうちに千湖に到着。文字通り無数の小さな湖が散在している。雪をいただいた黒山はもう目の前である。ここでも一息入れていくらかものを食べる。
ここからは西に折れ、カナス方面に向かう。谷間の牧草地を西に歩いて行くと、所々に遊牧民の包が点在している。途中の一軒でカナス行きの道を訪ねてみると「奶茶飲むか?」と聞かれたのでいただくことにする。子供が四人いたので写真やビデオを撮ってあげたら大喜びしていた。奶茶の他にパンとバター、固いチーズなど。食べているうちに骆驼奶酒なるもの(ラクダの乳の酒)を出されたのでこれもいただく。ジョンは二口くらいのんでもうダメという感じだったので、結局俺が二杯飲んだ。味は炭酸のようにちくちく刺激のある少しだけ発酵したヨーグルトという感じ。おいしいとはいわないが飲めないほどまずいものでもない。
などなどしばらく休憩して出立。お礼に一人十元渡す。その辺の相場はよくわからない。最後に一番大きな女の子?が「ゲイシエン」と来たが取り合わないで出発。チョコでもあげれば良かったんだけど手持ちがほとんど残っていなかったので。一元くらい渡しても良いかなとは思ったけど四人もいたしなあ。
そこら辺のとりわけ美しい草原や山、空を眺めながら先に進み、谷が少し狭くなったところで谷から外れカナス行きの道に乗る。以降基本的に下りなので楽々歩いて(この辺はこの辺で美しい)、六時半くらいにカナスに帰着。カナスに到着する手前で保安部?の人に門票をチェックされる。禾木から歩きで来る人をチェックしているらしい。
朝出発した图瓦族村の隣の大きなレストランの裏に到着。歩いて村に戻り、荷物をさっさと整理してチェックアウト。確か图瓦人奶茶館とかいうところだけど、とても親切で良かった。
そこからバスに乗って卧龙湾へ移動。前日見つけた同じく图瓦人の家に行く。
| 8/21 10:40 | 乌尔禾行きバス内にて |
8/19続き。前ニ泊は丸太小屋に宿泊したが、今回は包に宿泊。中は結構広くて7,8人は寝られるらしい。荷物を下ろして奶茶で一服。iBookを取り出して写真を取り込んだり、子供に写真を見せたり、爪を切ったり。しばらくして夕食に炒菜二品とご飯。朝からちゃんとした食事をしていないので本当にうまかった。食べ終えて家の人の包に入り、火にあたりながら話をいろいろとする。图瓦族はジンギスカンの時代にこの地にやってきてここに住み着いた人たちで、未だにジンギスカンを崇拝していると言う。前に日本人が来た時ジンギスカンの肖像画を拝んでいた、日本人もジンギスカンを崇拝しているんだろ?、と嬉しそうに話していた。各家庭は大体ジンギスカンの肖像画が飾ってある。その他はまあ普通に日本やアメリカの話など。話をした感じ图瓦人は日本に対して結構親近感を抱いているようだ。
そのうち家の人が食事の支度を始めたので、自分の部屋に引き上げようとしたら、食ってけ食ってけと誘われる。いや、さっき食べたばっかりなんですけど。とはいえ中国人と仲良くする最大のコツは「食べる」こと、素直にいただくことにする。今日の夕飯は「手抓羊肉」。バラバラにぶった切って煮込んだ羊肉(モツ含む)に、タマネギと面条(四角くて平たい)のスープをぶっかけつつ手づかみで食べる。俺ら客人二人はそれを見て絶句。ジョンは「Oh, my god」を連発していた。骨付き肉やモツの入った大皿を一家で囲んで手づかみでむさぼり食う様はまるでケダモノである(別に悪い意味ではない)。俺が最初につかんだのは何かと思ったら、歯の並んだあごの骨。あちこちに貼り付いた肉を指で削ぎ落として食べる。これがまたうまい。すすめられるままに小腸などのモツを食べるけど、これもすごくうまかった。ラストは羊がらのスープ。これが絶品である。感動的な夕食だった。聞いてみると一週間から10日に一度くらいこれを食べるとのこと。ついているとしか言いようがない。 夕食後写真の整理をしようと思ったらまた家の人に囲まれてしまったので、いろいろな写真を見せる。前日撮ったこの家の子供の乗馬姿が大受けだった。
夜は再び満天の星空。この家以外周りには何の灯りも人影もない。
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